初めての海外生活。アメリカに来たお父さんは新しい環境、新しい職場に着いて自分の足場を固めるだけでも大変です。外国人の部下・上司の中、暫くは慣れるのも至難のワザ。後で渡米予定のファミリーの先発隊としての役目もありますが、忙しくて学校探しをするにもなかなか時間はありません。働くお父さんも辛いですね。
会社からの海外駐在の依頼、それもNYへの派遣で大変名誉なことです。しかし家族の同意を得る条件としては大きく3つあります。
- 1. 安全な家
母子が安心して過ごせる住居とその環境。
- 2. 子どもの学校
毎日ニコニコ楽しく登校してくれ、バイリンガルにしてくれる学校。
- 3. お母さんの精神的安定
充実した生活の為、日系スーパー等日本食が手に入る場所と母親が集いあえる場所があればいい。
お父さんが安心して働く為に、この条件は外すわけにはいきません。
NY育英学園には毎日メールが来ます。電話もかかってきます。
「幼児部に空きはありますか?」
「上の子は小学生ですが、今から入れますか?」
「入園前の赤ん坊がいるんです。親子教室はありますか?」
「マンハッタンに住むんですが、受け皿はありますか?」
不安げな質問は次々とあります。初めての場所での手探り期間は辛いですね。
しかし、ご安心ください。当学園をはじめNYには日本語で教育を受けることが可能な学校や施設がいくつかあります。Japanese Children’s Societyには40年間の実績があります。親子教室と2歳半から受け入れている「きりんのへや」、三才児から小学6年生までの全日制、平日のアフタースクールやサンデースクールには幼児部と小学部があり、サタデースクールには年中組から高校まであります。
アメリカに来て間もない保護者の方にはよく「マンハッタンに住むかNJに住むか迷っています。」とご相談をいただきます。そのような際にはご自分でマンハッタンとNJにある学校を見学なさり、ご自分の目でお選びください、とお話しております。キンダーの大きな子は、スクールバスを利用してでも、緑のグラウンドや泥遊びのできるNJを気に入るかもしれません。
「転校生としてうまく友達が作れますか?」という質問もよく受けます。
安心してください。どの子もついこの間までは転校生でした。どの子も不安を抱えて入ってきた訳です。皆、やさしくしてくれます。
また、海外で暮らすうえで英語は必須です。どのように日本語と英語を両立するか、子ども達の希望に合わせて柔軟に対応してあげることが大切です。
当学園では全日制の1年生から、英語での授業が週に10時間、日本語での授業が24時間になります。もっと英語をやりたい子の為にアフタースクールのESL教室、りんごラーニングセンターの英語補習教室があります。バイリンガルの先生とネイティブの先生の掛け合いも楽しく、子ども達はぐんぐん伸びていきます。
日本語の授業にも英語の授業にも自信を持った子の中には「現地校で自分を試したくなった。」という児童も出ています。学園の先生たちは喜んで送り出します。日本語・英語を両立させたクロスメソッドが試される時です。日本から来ていきなり現地校に入るよりも自分を見失うことなく、自然と英語社会の中を自らの力で泳ぎ始めることができます。そこまで行けば一安心です。現地校に通う場合は日本語補習として現地校の他にアフタースクールや週末のサタデースクール、サンデースクールに通うこともお勧めです。
子ども達の中にはもう一か国語必要な子達もおり、トライリンガルも少しずつ増えています。たくましく力強く次の時代を生き抜き、時代のリーダーになってほしいものです。
「また戻ってきました!」とオフィス前に立つ晴れやかなお母さんと子ども達。2回目3回目のファミリーにとっては勝手知ったるNJ、NY。「この学園に来ると日本よりもホッとするよ。」と言う子もいます。しかし、ほとんどのお母さんには初めての海外生活。ましてや日本でも大変な子育てを新しい土地で日本語以外の環境で・・・。お母さんが辛いのは出張がちで、夜帰宅の遅いご主人。あまりあてにはできません。いくら、中高大で長い間英語を学んだとは言え、訛りの強い英語の世界での日常生活。スーパーのレジでの聞き取れぬ数字。ハンディーマンを修理に呼んでもなかなか通じない言葉。
「ストレスの多い中、せめて子どもの先生とは隙間のない会話をしたい。」と言われるのはもっともです。
その希望に答えたいという気持ちで日々子ども達・お父さん、お母さんに向き合っています。担任との日本語でのやりとり、クラブ活動の先生達との連絡、放課後のピアノ・習字等の習い事も日本語で相談できます。スクールバスの添乗員やオフィスの担当者はすべて日本人です。ご安心ください。大人の英会話クラスはりんごラーニングセンターでとることができます。ビジネス英語のクラスをとっていらっしゃるお父さんもいます。
「来たばかりの時は不安でしたが、何とか会話もできるようになり、親子共々アメリカ生活を楽しむことができました。」と、充実した顔での帰国予定者に会うと、「ラーニングセンターを作ってよかった。」と思います。子どもだけではなくお母さんお父さんにも役に立っています。
是非皆さんに安心してアメリカの生活にソフトランディングしていただき、充実したアメリカ生活を楽しんでいただけるよう願っております。