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JMSA Science Forum運営メンバーが送る暮らしのコラム

JMSA Science Forum 運営メンバーがそれぞれの経験や知識をもとに、生活に少しだけ役立つコラムをお送りします。

ปรับใหม่ (Updated) 2018/ 2/ 1

ครั้งที่ 3:  知っておきたい! アレルギー性鼻炎の基本知識

2月に入ってまだまだ寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしですか。どうも外出すると、鼻がムズムズする、くしゃみが止まらないなど、アレルギーの症状に悩まされている方も多いのではないのでしょうか。健康コラム第三回は、日本、アメリカ両国で多くの方を悩ませるアレルギー性鼻炎についてお話ししたいと思います。

アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎とは、実は体の免疫の病気なのです。通常、私たちの体は、ウイルスやバクテリアなど、体に害を及ぼすものに対して免疫反応を起こし、悪いものを退治しようとします。アレルギーとは、この免疫が狂ってしまい、花粉、ほこり、ダニなど、本来なら免疫反応を起こさない自然界のなんでもない物質に対しても、体が過敏になってしまった時に起こります。何度もアレルギーを起こしやすい物質にさらされているうちに、体の免疫がその物質を害のあるものとして認知してしまう可能性が上がると言われています。何の物質に対してアレルギー反応を起こすかは個人差があります。また、子どもの頃は大丈夫だったのに、大人になって、ある日突然アレルギー反応が起こる場合もあります。鼻は空気を吸うことにより、日々いろいろな菌やダスト、花粉などにさらされています。アレルギーを持った人の鼻や口に、アレルギーの元となる花粉などが届くと、体はそれを悪い菌などと勘違いして、必死に戦おうとします。その結果、炎症が起き、鼻水が出たりかゆくなったりします。

鼻がムズムズ。。これはアレルギー?風邪の症状との違いはどのように見分ける?

アレルギー性の鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻のつまり、また、目、鼻、耳、喉などのかゆみを伴います。鼻水が喉の奥に垂れて、喉の不快感や咳を伴うこともあります。アレルギー性鼻炎は、鼻や咳が出て、風邪のような疲労感を伴うこともあるので、風邪なのかアレルギーなのか分かりにくいこともあります。風邪は、周りに似たような症状の人がいたり、主に喉が痛くなったり、数日後に咳が出て、鼻水が出る、などと順番に症状が変わっていくことが多いです。また、発熱、筋肉痛、関節痛などの症状のある場合も風邪を疑います。症状が季節によって変わったり、外に出た時に起こったりなど、ある一定の環境によって悪くなるなら、アレルギーの可能性が高いです。通常の風邪は1週間ぐらいで軽快するので、何週間も鼻水や咳だけ止まらない、または痒みが強い場合などはアレルギーを疑い医師に相談してください。

アレルギーの原因は花粉?他にもある?

アレルギーの原因は人によってさまざまです。アレルギーの原因により、一年中症状のある方もいますし、季節によって症状が変わる方もいます。また地域によって花粉の種類や量も違うので、かかりやすいアレルギーも変わってきます。春から秋にかけては、花粉など、外の環境からくるアレルギーの原因が多いです。ニューヨークでは、4月から5月にかけて木の花粉によるアレルギーが、5月から10月にかけて草の花粉によるアレルギーが多いです。一年中症状の出るアレルギーはダニやカビなど、室内のアレルギーの原因が多いです。またゴキブリ、ペットの毛などもアレルギーの原因として知られています。

医者に行くなら何の専門医?

かかりつけの一般内科、またお子さんの場合は、まず小児科の先生に診てもらうことをお勧めします。症状によって、アレルギー性鼻炎と診断がついたら、アレルギー用の鼻の薬用スプレーや抗ヒスタミン薬などの錠剤が主に処方されます。それでも症状が良くならない、または喘息やアトピー、中耳炎など、鼻炎以外の症状がある場合は、専門医にかかる必要がでてきます。症状により、耳鼻咽喉科(英語では:Otolaryngology/Ear、Nose and Throat /ENTと言います)か、アレルギー専門医(Allergy Specialist)を受診することが多いです。

アメリカでは、紹介状(Referral)がないと専門医に見てもらえないこともあるので、専門医にかかる際は、医療保険会社に主治医(Primary Care Physician、PCP)からの紹介状が必要かどうかを、事前に問い合わせることをお勧めします。

アレルギーによる鼻炎等の症状は放っておいても大丈夫?

アレルギーは放っておくと、炎症が続き、症状がひどくなる可能性があります。鼻が詰まっているためよく眠れなくなったり、常に鼻水や咳が出て、普段の生活や仕事にも支障が出たりすることも多いです。ひどくなると、匂いを感じなくなったりすることもあるので、早めに医師にかかることをお勧めします。

今回のコラムニスト
内科、小児科専門医師 金原 聡子(かなはら さとこ)

Cleveland Clinic付属。Case Western Reserve大学医学部卒業。Baylor College of Medicineで内科専門医および小児科専門医の資格を取得。現在、ブロンクスのNPO法人Community Healthcare Networkのメディカルディレクターを務めているほか、小児科、内科専門医として、日々地域医療に従事している。

ปรับใหม่ (Updated) 2018/ 2/ 1

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